湿度が高いとダニやシロアリなど害虫発生の原因やカビの発生原因になります。
畳は湿度調整機能があり、湿度が高い時は水分を吸収し、湿度が低い時は水分を放出し、人が快適な湿度40%程度を保ってくれます。畳が除湿機と加湿器の役割を果たします。
イ草の直系は約1.5mmで断面はハチの巣のようになっており、この小さな穴には、人体に良くない二酸化窒素やシックハウス症候群の原因となる、ホルムアルデヒドを吸収する作用があります。
知らないうちに屋内の空気を綺麗にしてくれます。
畳床の中の稲ワラの中には、たくさんの空気が含まれおり、この空気は、ショックを柔らげる力のほかに、余計な音の反響を抑えます。ですので、多少乱暴に歩いても、振動や足音は吸音され、机や椅子の音も抑えることができます。
フローリングの部屋だと音は反響しやすいですが、畳の部屋ではとても静かな環境を作ることができます。
畳の表面「畳表」にはイ草が使われております。イ草の断面はハチの巣のようになっており、この穴の中に空気を含み、クッションのようなふかふかした感触を生みます。歩くときに適度な硬さがあるのはこのためです。
衝撃を吸収する働きもあるため、子供や赤ちゃん、高齢者の万が一の転倒にも安心・安全です。
イ草が含む空気には熱を伝えにくい断熱材の役割を果たします。夏は熱い空気を遮断しひんやりと肌に心地よく、冬は暖かい空気を逃さず優しく保ってくれます。
また、断熱材と保温性のおかげで冷暖房の効果が上がりやすいとも言われています。
畳の上を夏に素足で歩くとサラリと気持ち良く・・・冬は靴下を履かなくても冷たくないのを思い出して下さい。
イ草の香りには、森林浴の香りである「フィトンチッド」や、バニラアイスの香りである「バニリン」といったリラックス効果の高い成分が含まれており、気持ちを鎮静化させるアロマテラピー効果が確認されています。
そしてイ草の持つ優しい緑色には、森林欲効果が確認されています。
また、畳の上で勉強すると集中力を持続させる効果があることが研究でわかっており、学習能力向上につながり、子どもが本来の力を出せます。